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個人事業主のPC購入、補助金の対象になる条件と落とし穴

公開 2026-09-25更新 2026-09-25執筆 フリーランスナビ編集部(合同会社Xsite)読者 個人事業主

パソコンだけでは申請できない。登録された会計・受発注・決済のソフトとあわせ、同じIT導入支援事業者から、交付決定の後に買う。PC・タブレット等は補助率1/2以内・上限10万円。個人事業主も対象。

この記事の流れ
  1. 結論:登録されたソフトとセットで、交付決定の後に買う
  2. 自分はどれに当たるか
  3. 具体例:補助額と補助率
  4. 手順:申請から受け取った後までの順番
  5. 用語をひらく
はじめてさん

仕事用のパソコンを買い替えたいです。補助金でパソコン代が出ると聞きました。先に買って、あとから申請すればいいですか。

ナビさん

その順番だと、補助金は受け取れません。パソコンだけの申請もできません。大事な条件は3つです。順に見ていきましょう。

結論:登録されたソフトとセットで、交付決定の後に買う

パソコン代に使える補助金に、デジタル化・AI導入補助金2026があります。2025年までの「IT導入補助金」と同じ事務局の制度です。この記事では、その中の**インボイス枠(インボイス対応類型)**を説明します。

パソコンを補助の対象にするには、少なくとも次の3つが要ります。

  1. **ソフトとセットで申請する。**公式サイトには「ハードウェアのみの申請は不可」とあります。
  2. ソフトとパソコンを、同じ事業者から買う。買う先は、ソフトを登録しているIT導入支援事業者です。
  3. **契約も購入も、交付決定の後にする。**交付決定は、事務局が補助すると決めることです。先に契約したものは対象外です。

ソフトは、インボイス制度(消費税の請求書のルール)に対応したものです。「会計」「受発注」「決済」のどれかの機能が要ります。受発注は注文のやり取り、決済は代金の受け払いです。ほかの店で買ったパソコンは、2の条件に合いません。

機器にも条件があります。ソフトを使い続けるのに要る、最低限のものに限られます。パソコンは、レジ以外の用途で使うものが対象です。価格は、市場価格の範囲であることが要ります。交付決定の後でも、価格や用途に疑いがあれば取り消されることがあります。

自分はどれに当たるか

個人事業主・フリーランスは対象か

対象です。公募要領は、申請のルールを書いた文書です。その中の中小企業・小規模事業者の定義に、「個人事業主」が入っています。

ただし、過去にIT導入補助金を受けた人は、対象外になることがあります。2024・2025年のインボイス枠を受けた人は、申請できません。2022・2023年のデジタル化基盤導入枠で受けた人も同じです。2022〜2025年にほかの枠で受けた人は、審査で減点されます。賃上げの計画を立てて実行する条件も付きます。

小規模事業者に当たると、ソフトの補助率が上がります。区分は、常に雇っている従業員の数で決まります。商業・サービス業なら5人以下です。宿泊業・娯楽業と製造業などは20人以下です。個人事業主本人は、この従業員の数に入りません。

申請の前に要るもの

公募要領では、申請の前に次の準備が要ります。

  • GビズIDプライムの取得。行政の手続きに使う、事業者用のアカウントです。発行まで、おおむね2週間かかります。個人事業主は、印鑑登録証明書の原本と、実印を押した申請書が要ります。
  • SECURITY ACTIONの「一つ星」か「二つ星」の宣言。情報セキュリティ対策に取り組むことを、自分で宣言する制度です。
  • 本人確認書類。運転免許証、運転経歴証明書、住民票(発行から3か月以内)のどれかです。ほかの書類は認められません。
  • 所得税の納税証明書(その1かその2)。
  • 2025年分の確定申告書の控え。税務署が受け取ったと分かるものに限ります。受付番号と受付日時の印字か、受信通知で確かめます。
  • 青色申告決算書か、収支内訳書。

具体例:補助額と補助率

パソコンなどの機器と、ソフトで補助率が違います。機能は「会計」「受発注」「決済」の3つで数えます。

対象補助額の上限補助率
PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機10万円1/2以内
POSレジ・モバイルPOSレジ・券売機20万円1/2以内
ソフトウェア(機能が1つ)50万円3/4以内(小規模事業者は4/5以内)
ソフトウェア(機能が2つ以上)350万円補助額50万円までは上と同じ。超える部分は2/3以内

消費税は補助の対象外です。計算は税抜の額で考えます。

たとえば税抜8万円のパソコンなら、目安は8万円×1/2で4万円です。

クラウド型のソフトは、最大2年分の利用料が対象です。たとえば年2万円のソフトなら、2年分の4万円が対象です。小規模事業者なら、目安は4万円×4/5で32,000円です。

どちらも目安です。額は、実績報告の後に確定します。

はじめてさん

パソコンは、ソフトを買う事業者から一緒に買うんですね。

ナビさん

そうです。契約は交付決定の後です。代金はいったん自分で全額を払います。補助金は、そのあとに入ります。

手順:申請から受け取った後までの順番

  1. IT導入支援事業者と、導入するソフトを選びます。この段階では契約しません。
  2. GビズIDプライムを取得し、SECURITY ACTIONを宣言します。
  3. 事業者から、申請用のページ(申請マイページ)に招待してもらいます。そこで交付申請(補助金の申請)を出します。ページのIDとパスワードは、事業者にも渡しません。申請の操作は、自分で行います。
  4. 交付決定を待ちます。
  5. 交付決定の後に、ソフトとパソコンを契約して買います。代金は、事業者から請求を受けてから払います。
  6. 実績報告を出します。買ったものと、支払いの証拠を出す手続きです。期間は、交付決定からおおむね6か月です。パソコンは、納品書と、設置した状態の写真が要ります。ラベルを貼った状態の写真も要ります。
  7. 補助金を受け取ります。そのあともソフトを使い続け、効果報告を出します。効果報告の前に解約すると、補助金を返すことがあります。

支払いは、銀行振込かクレジットカードの1回払いです。振込は自分名義の口座から、カードは本人名義のものを使います。窓口やATMでの現金払いと、分割払いは使えません。ほかの方法で払うと、補助金を受け取れません。

自己負担を減らすキャッシュバックなどの売り方は、不正として扱われます。

締切と交付決定の日は、申請する回ごとに決まります。公式サイトの「事業スケジュール」で確かめてください。

用語をひらく

インボイス枠(インボイス対応類型)
デジタル化・AI導入補助金2026の申請枠の一つ。インボイス制度に対応したソフトの導入を補助する。パソコンなどの機器も、ソフトとあわせれば対象になる。
IT導入支援事業者
補助の対象になるソフトを、事務局に登録している販売事業者。申請者は、この事業者と一緒に申請を進める。
交付決定
事務局が申請を審査し、補助すると決めること。契約や購入は、この決定の後に行う。
小規模事業者
従業員の数で決まる区分。商業・サービス業なら5人以下、宿泊業・娯楽業と製造業などは20人以下。ソフトの補助額のうち、50万円以下の部分の補助率が4/5以内に上がる。
公募要領
枠ごとに公開される、申請のルールを書いた文書。対象者・対象経費・手続きが書いてある。年度の途中で改訂されるので、最新の版を確かめる。

はじめてさんの追加質問

パソコンだけを補助金で買うことはできますか?
できません。公式サイトに「ハードウェアのみの申請は不可」とあります。インボイス制度に対応したソフトとあわせて申請します。ソフトには、会計・受発注・決済のどれかの機能が要ります。ソフトは、IT導入支援事業者が事務局に登録したものから選びます。
先に買ったパソコンは対象になりますか?
なりません。公募要領では、交付決定の前に契約・発注したものは補助の対象外です。パソコンは、ソフトを買うIT導入支援事業者から買うことも条件です。
補助金額はいくらになりますか?
PC・タブレット等は補助率1/2以内で、上限は10万円です。消費税は補助の対象外なので、税抜の額で考えます。たとえば税抜8万円のパソコンなら、8万円×1/2で4万円が目安です。額は、実績報告の後に確定します。
個人事業主・フリーランスも申請できますか?
できます。公募要領の中小企業・小規模事業者の定義に、個人事業主が入っています。ただし、過去にIT導入補助金を受けた人は、対象外になることがあります。2024・2025年のインボイス枠を受けた人は、申請できません。申請には、2025年分の確定申告書の控えなどが要ります。細かい要件は、最新の公募要領で確かめてください。
中古やリースのパソコンは対象ですか?
対象外です。公募要領の「補助対象外となる経費」に、中古品が挙がっています。リース・レンタル契約のITツールも対象外です。
補助金を受け取った後に、気をつけることはありますか?
ソフトを使い続けて、効果報告を出します。効果報告が終わる前にソフトを解約すると、辞退の手続きが要ります。その場合、補助金の全部か一部を返すことがあります。

出典(一次ソース・取得日)

  1. デジタル化・AI導入補助金2026 公式サイト「インボイス枠(インボイス対応類型)」(補助対象者・補助率と補助額・ハードウェアのみの申請は不可・スケジュール) https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/digitalbase/(取得日 2026-09-25)
  2. デジタル化・AI導入補助金2026 インボイス枠(インボイス対応類型)公募要領(2026年8月28日更新。中小企業・小規模事業者の定義・申請要件・申請の対象外となる事業者・交付申請の書類・補助対象経費・ハードウェアの要件と購入先・補助対象外の経費・補助事業の流れと実績報告・支払方法・効果報告と辞退・GビズIDとSECURITY ACTION) https://it-shien.smrj.go.jp/pdf/it2026_koubo_invoice.pdf(取得日 2026-09-25)
この記事を書いた人 フリーランスナビ編集部(合同会社Xsite)

一人法人を自分で回している運営者と編集部が、制度の一次情報(官公庁・公式サイト)を確認して書く。個別の税務・社会保険労務の相談には答えない。編集方針と運営者情報

本記事は一般的な情報提供を目的とし、掲載時点の制度に基づく。個別の税務・社会保険労務・法務の判断は、税理士・社会保険労務士・弁護士等の専門家へ。

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